「おはようございます」の子供達の元気一杯の挨拶で、今年も国際理解教育支援授業がスタートしました。10月23日(火)、市立水富小学校5年生2クラス75名の子供達の前で講師を務めてくれたのは、日頃、日本語教室で学んでいる、中国・ネパール・フィリピン・タイの4か国5名の方々です。
トップバッターは、素敵なチャイナドレス姿の中国出身黒澤娣さんです。世界地図を見せながら、面積は日本の25倍、人口14億という広大な中国の紹介から始まり、挨拶、食事風景、そして中国で実際に使われている教科書を見せながら、日本の教科書より難しい内容になっている事など、分かり易く説明してくれました。
2番バッターは、ネパールのリジャル・ロムナトさんです。ネパール語の簡単な挨拶を披露。特に、「こんにちは」を表す「ナマステ」は子供達がすぐに覚え、休憩時間には「ナマステ」があちこちで飛び交っていました。また、ネパールの男性用帽子(トピ)をかぶせてもらったり、マダールと呼ばれる太鼓を叩いたり、子供達は大喜びでした。
3番目に登場したのは、パイナップルの繊維でできている美しいブラウスを着たフィリピン出身の岡村理亜鈴さんです。大小の島々が数多く存在するフィリピンは、満潮時には7,107、干潮時には7,641の島からできているという説明に子供達はびっくり。また、フィリピンでは、貧しい家庭ではまだまだ学校に行けない子供がいるので「日本の皆さんは恵まれてますよ」と話す理亜鈴さんの言葉を子供達が神妙な表情で聞いていたのがとても印象的でした。
トリを務めたのは、タイの荻原タナリンさんと斉藤スパポーンさんです。タイの小学校の食堂(屋台)では、ラーメンや菓子、アイスも売っており、ラーメンは一杯50円位で食べられるという話に「安い!!いいなー」という声が上がりました。また、タイの伝統的な舞踊で使う装飾品は子供達に大人気で、女の子達に交じって男の子達も、きらびやかな冠や付け爪をつけたりと大はしゃぎでした。最後に民族衣装を身に着けたタナリンさんのタイの踊りにスパポーンさんも加わって、賑やかなうちに終了となりました。
担任の先生も仰っていましたが、今日のこの日をきっかけに、子供達が様々な国に興味を持ってくれると嬉しいですね。
水富小学校の皆さん、外国人の講師の方々、日本人スタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました。
日本語学習部会 川口鏡子 記
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