「英語で学ぶ国際理解」 ~第2回英語セミナーを終えて~

2月17日(日)に狭山市産業労働センターで、第2回英語セミナー「英語で学ぶ国際理解」がイギリス人のThomas A. Russell先生をお招きして開催されました。会場に集まった73名のうち18名がSIFA会員(25%)、55名が非会員の方(75%)でした。今回は会場がやや狭いことを考慮し、英語学習サークルへの宣伝をほとんどせず、50名前後の参加者を予想していたのですが、予想を大幅に上回る多くの方にご参集いただきました。

講師のRussell先生は現在24歳。一昨年の8月に初来日し、県立狭山経済高校でALT(外国語指導助手)教員をなさっています。第一部の最初にRussell先生の自己紹介とご自身のイギリスでの生活、そしてイギリスの社会と文化についてお話になりました。

次に「日英の文化の違い」というテーマでお話になり、蕎麦を食べるとき、「ズルズル」と音を立てて食べるのに慣れるのに苦労をしたお話や労働時間(残業)に対する考えに違いについてお話になりました。また、極力目立たず、独創的な考えをあまり出さない日本人の「集団志向」と、幼少期から個性を発揮し、自己をPRするように教育されてきたイギリス人の「個人志向」について、示唆に富んだお話をしていただきました。

その後のQ&Aでは、イギリスのEU離脱問題(Brixit)など、多岐にわたる英語での質問が次々と出され、活発で楽しい質疑応答が繰り広げられました。

休憩後の後半の第二部では、最初に狭山市や埼玉県を訪れる外国人に対し、狭山や埼玉県で、訪問客に是非訪れていただきたい場所についてお話になりました。狭山市関連では茶畑にお連れすることや、四季折々のイベントへの参加、入間川の散策、そして昔ながらの居酒屋にお連れすること、などの興味深いお話がありました。

最後に、先生の故郷のイギリス南部海岸のBournemouthを旅行者に紹介する文例を参考に、狭山を含めた参加者自身の故郷を外国人旅行者に紹介する文を参加者に作文していただきました。参加者の故郷をRussell先生に紹介する方を募って発表していただき、それぞれの発表に対しての先生との英語会話が閉会時間のギリギリまで次々と繰り広げられました。

先生の明るく真摯なお人柄に惹きつけられて、楽しくも多くのことを学ぶことの出来たセミナーとなりました。

ワージントン市交流部会部会長 安富成良記

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